きほんはまる?

DQRTAについていろいろ書いていきます。こっちでは最低限のアウトプットには書かれない細かい話がメインです。

埼玉大学第66回むつめ祭 PS版DQ4お使いRTAを終えて その2

 PS版DQ4お使いRTA後日記その2。
 今回は各問題について、作成や意図などの裏話について書きます。

4. 各問題の詳細

4.1. 収集課題

 お使いといえば定番のアイテム収集課題です。プレイヤーとしてはしっかり準備しておけば取れる問題が多いように、配点も高めに設定しました。

4.1.1. ちからのたねx10

 恒例の1つの非売品アイテムを複数収集する問題。非売品アイテムの回収場所をしっかり抑えておいてねという問題です。種全種の問題と重複しているので命の木の実にしようかずっと悩んでいたのですが、ダメージ350とのシナジーを合わせて力の種に決めました。
 当初は15個の予定だったのですが、配点の割に時間がかかりすぎるとの指摘をhiroさんから頂いて、本番は10個に修正しました。10/19なので4,5章の金策にもほとんど影響しなくなり、比較的簡単になったと思います。
 本番ではけったさんとたーひゅさんが達成。hishiさんは途中回収していたのか見ていなかったのですが、時間がギリギリだったのもあり達成できなかったようです。

4.1.2. うまのふんx3

 こちらはボンモール北の村で購入できるのを知っていないと想定解で解けない癖のある問題です。これを知らない場合は移民を集めなければいけないので、プレイヤーが想定してくるであろう「移民の町を使わせる」というミスリードを誘う問題でもありました。
 ただしボンモール北の村で購入するとアイテム欄が非常に重要な3章においてアイテム欄を圧迫してしまうという問題があり、間違ってネネ転売に出してしまうこともあり得るので達成条件をどうしようか非常に悩んでいました。袋ではなく3章でも達成できるように設定しようかとも思ったのですが、その場合は作成データから数分で達成できてしまうため、誰かが想定解で達成したのを他プレイヤーが見てリセット入れて達成できるのを防ぎたかったので、泣く泣く5賞まで持ち越してもらうようにしました。
 本番ではけったさんのみがボンモール北の村で購入できるのを知っていたのでクリア、お見事でした。hishiさんは移民を集めて3つ目を入手する様子でしたが、間違ってネネの転売に出してしまったため諦めた様子でした。たーひゅさんも想定解には気づかず、その場合の回収コストの大きさから、この問題は切って進行を進めるのを優先した様子でした。

4.1.3. はぐれメタルよろいx3

 こちらも定番の金策問題。DQ3でいう危ない水着に相当する問題です。
 個数の設定としては実際に調べてみて、2個だとかなり余裕で買えるが3個だとメダル景品などももらっている上で少し足りないくらいだったので、金策になるアイテムをしっかり抑えているかどうかを確かめるためにも3個に設定しました。
 ミネアチャートを使用する場合は耐性よりも守備力が重要になってくる場合があるので、購入後そのまま勇者とミネアの装備としても使用できるようにしました。
 本番では時間が足りなかったため達成者はおらず。全体的に時間が足りなかったので、誰も解きに行けなかった問題がこれを含めて数問出てしまったのが今回の作問者側の反省点でもあります。

4.1.4. 「のたね」と付くアイテム全種

 これはかなり最初の方から思いついていた問題です。「誰か一人パテギアの種に引っかかってくれないかな」と思って作成しました。ちなみに条件を「たね」にしてしまうと聖なる種火が該当しどうやっても達成不可能になってしまいます。
 ちょうど回収が限られている賢さの種やラックの種もパテギア回収前のミントスで回収できるので、作ってみたらなかなかいい問題になりました。5章序盤で達成できるため、ポイントの動きを早くするのにも貢献してくれました。
 本番では全員パテギアの種にはしっかり気づいていて、けったさんとたーひゅさんが達成。hishiさんは揃っていたのですが報告をせずにスルー、後で聞いてみたところ「スタミナの種」も存在するため足りないと勘違いしていた様子でした。

4.1.5. 「鉄の」と付くアイテム全種

 一番の意図は通常RTAでは入手しない鉄の金庫を取らせることです。かといって、ただ鉄の金庫のみを入手する問題にしてもつまらないので、鉄のシリーズとして出題することにしました。
 問題を作った後に調査プレイをしていて、5章になると鉄のツメが購入出来ないことを知り、売却するとドロップ待ちになってしまうというちょっとした落とし穴になった感じです。しかし、そこさえ気を付ければほぼ間違いなく達成できる課題だったと思います。
 本番では3人ともクリア。しかし最初の報告時では鉄のおうぎを忘れていた人が多かった模様です。更にたーひゅさんはハバリアの武器屋で購入しに行くも武器屋が売ってくれないというところまでしっかりやってくれました。ハバリアの武器屋は4章限定で、5章になるとアネイルでのみ購入することが出来ます。

4.1.6. 「の杖」と付くアイテム全種

 お使いといえば絶対欠かせないメダル課題。メダル課題を設定する上で考えていたのは以下の事でした。

  • 回収数が多すぎず少な過ぎない(多すぎると制限時間を増やす必要が出てくるため)
  • (出来れば)課題達成に必要な数より少し多く集めると、進行が楽になったりする。

 以上を踏まえた上でメダル景品を眺めていて一番目に付いたのはメガザルの腕輪で、これが回収できるようにすると他の課題で主力パーティを通常RTAから崩させても楽になるので、これを取ってもらうように決めました。かといって直接メガザル2枚を課題としてもつまらないので、その直前の景品の天罰の杖にターゲットを決めました。更に天罰の杖だけ指定してもつまらないので、シリーズの流れで杖シリーズを集めてもらうことにしました。この杖シリーズの課題は2010年駒場祭のPS版DQ4ReTAでも出題されているため、過去問を勉強してきた人がしっかり得をするような意図にも沿うようになってくれました。
 本番ではけったさんがメダルや力の種の回収場所をしっかり抑えているだけでなく回収手順の最適化までしており、ここら辺はさすがReTAやお使いRTAを経験しているだけあっての調査量でした。しかし時間不足で全員達成することが出来ず、ここら辺も作問者としての反省として残る点でした。たーひゅさんは進行重視で初めから切っていた様子でした。hishiさんはよく見れていなかったのですが、あまり回収出来ていなかったように思います。