きほんはまる?

DQRTAについていろいろ書いていきます。こっちでは最低限のアウトプットには書かれない細かい話がメインです。

DQ五輪に参加しました

2020/7/18~8/2開催のDQ五輪にプレイヤーとして参加しました。

自分の結果

総合結果

2位

メダル獲得数

  • 金メダル: 6
  • 銀メダル: 6
  • 銅メダル: 1

種目別記録一覧

種目 記録 メダル
SFC版DQ1RTA 1:50:07
SFC版DQ1RTA (竪琴禁止) 1:36:29 銀メダル
SFC版DQ1RTA (竪琴・ドラル禁止) 1:44:13 銀メダル
SFCDQ1お楽しみRTA 0:32:21 金メダル
SFCDQ1世界の半分RTA 0:49:06 金メダル
SFC版DQ2RTA 3:44:38
SFC版DQ3RTA 3:14:19
SFCDQ3闇ゾーマ撃破RTA 3:48:17 金メダル
SFCDQ3しんりゅう撃破RTA リタイア
SFC版DQ3RTA (道具増殖あり) リタイア
SFCDQ3ノアニール復興RTA リタイア
SFCDQ3ロマリア王就任RTA 0:33:07 銀メダル
SFCDQ3すごろく制覇RTA リタイア
SFCDQ3レーベRTA 0:03:04
PS4版DQ3RTA 2:23:00 銀メダル
PS版DQ4RTA 4:17:23 金メダル
PS版DQ4オーリンピック 0:43:12
PS版DQ4RTA (リセット禁止) 5:04:38 銀メダル
PS2版DQ5RTA 6:18:23 金メダル
PS2DQ5エスターク撃破RTA 7:16:56 銅メダル
PS2版DQ5RTA (OT・スティックバグ禁止) 4:29:38 金メダル
SFC版ロトリレーRTA 8:40:04 銀メダル

種目ごとの戦略や感想など

参加した種目の中で、特別に戦略を練ったものや感想があるものだけを取り上げます。

SFCDQ1竪琴・ドラル禁止

SFC版DQ1RTAはいかに速くLv18に到達出来るかを競う競技なので、経験値プランを中心に考えるのが定石です。 走行前に一度ロケハンしながら、経験値稼ぎプランは下記のように設定しました。

  • ~Lv12: 先岩山Lv8ゴーレム->沼地ドラゴン
  • Lv12: リムルダール南のエンカウントID[TODO]で稼いで、はがねのよろいを購入
  • Lv13~Lv14: メルキド西のエンカウントID[TODO]で稼ぐ
  • Lv15~: 炎の剣購入後(ちょうど買える)悪魔の騎士を倒してロト鎧を入手後、メルキド南東エンカで稼ぐ。

Lv12だと先攻率や被弾可能数の関係からメイジキメラや影の騎士と戦うのは怖かったので、リムルダール南で上げるようにしました。

終わってみても下記の2つが疑問に残るところです。

  • Lv13~14の稼ぎをどこで狩るか?
    1. メルキド西のエンカウントで安定を取る (今回採用)
    2. メタルエリアで加速を狙う
  • 稼ぎで溜まったお金で何を優先的に購入するか?
    1. 鋼の鎧で回復時間&全滅リスク削減 (今回採用)
    2. 炎の剣で撃破速度向上

鋼の鎧購入は筋が良さそうだと思っています。炎の剣を優先的してもLv14到達くらいのタイミングになる上に、確定数が変わる敵がそんなにいません。それに対して稼ぎ場所の最適解は本当にわからないです。経験値期待値を調査するべきなのでしょうが、そこまで調査する時間は取れませんでした。

SFCDQ1お楽しみRTA

全種目の中で3番目くらいに真面目に準備しました。

結論から言うと、下記の戦術を取りました。

  • HP・MP型
  • 先岩山、死の首飾り回収
  • ガライの墓B1Fの宝物庫回収
  • マイラではがねのよろい購入
  • Lv7ドラゴン、聖水6個持参

竪琴を取ったら負けだと自分の中では思っていたので、竪琴を取らない方針で戦術を考えていきました。 また早い段階で34:02が暫定1位になっていたので、これを抜けるように安定度を調整していきました。

過去にスマホ版DQ1RTAをやっていた時に低レベルでドラゴン撃破をするためにあれこれ試行錯誤していた記憶を思い出して、大まかなレベルとドラゴン戦の装備、聖水・ギラ主体戦法を決定、それに付随するように戦力を調整していって残りの戦術は決まりました。 首飾り売却+Lv7までの経験値稼ぎ+ガライの墓B1Fのお金でちょうど鋼の鎧が買えるくらいのお金が作れます。

あとはギラが4,5発打てる中で3発当てる運ゲーに勝つだけです。

ちなみにLv8ドラゴン&ガライ墓カットでも同じお金とHPを確保しつつMPが3増えるのですが、試したところタイムが順調に行って34分くらいと遅かったので、没になりました。

SFCDQ1世界の半分RTA

前日に走っていたヌルさんのチャートをパクっただけです。Lv12ゴーレム+沼地ドラゴンで丁度Lv14になるのがキレイですね。メタル運も逃げ運も良かったので1位を取れました。それだけです。

SFCDQ3闇ゾーマ撃破RTA

チャートは勇者・戦士・盗賢・魔戦の盗賢フバーハ習得まで稼ぐ良くあるチャートですが、細かい数値系は調べて望みました。特に重要なのは下記の2つでした。

  • 賢者は賢さ62あればLv32でフバーハ確定習得(期待値成長&Lv32のレベルアップ時に博愛リング装備でほぼ届く)
  • 純戦はHP400になるまで稼ぐ(守備力145で 吹雪+攻撃 -> 波動+吹雪 -> 吹雪+吹雪 の最大乱数を耐えるために必要なHPが406)

直近で調査した確定習得条件が地味に活きて、調査したかいがありました。

力の種は下記の13個を回収して勇者に投与しました。

  1. アリアハン城宝物庫
  2. ポルトガ城宝物庫
  3. 人さらいのアジトB2F
  4. 海賊の家地下
  5. ジパング地下
  6. ジパング屋敷
  7. ラーの洞窟
  8. サマンオサ
  9. 幽霊船B2F
  10. ラダトーム西の港
  11. リムルダール
  12. 隠しダンジョン(ネクロゴンドの洞窟2F)
  13. 隠しダンジョン(ネクロゴンドの洞窟1F)

力の種投与によるゾーマ戦の短縮時間は下記のようになっています(1Tあたりの戦闘時間を15sとして計算しています)。

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力の種1個あたりの闇ゾーマ戦短縮時間

力の種無投与時の豪傑勇者Lv35(王者の剣&豪傑の腕輪装備)の攻撃力期待値は316です。力の種10個目以降(攻撃力336以上)でも15s以上の短縮効果があるので、他の戦闘への影響も含めて考えれば積極的に回収するべきでしょう。ちなみに今回のプレイでは最終攻撃力346でした。

終始運が良く、見事1位を取ることが出来ました。ニコ生RTAWikiの1位記録より速いので、もしかしたら世界記録...?誰かこれより速い記録を知っていたら教えて下さい。

SFCDQ3すごろく全制覇RTA

全種目の中で一番真面目に準備しました!

戦術は下記の通りです。

  • 勇者豪傑
  • 勇者・戦士・盗賢・魔盗
  • 力の種の回収と投与は闇ゾーマRTAと同じ
  • 勇者はLv35程度まで上げる(調査プレイ時の結果からこのラインに設定)
  • しんりゅう戦は勇者のバイキルト鉄球攻撃と魔盗の王者の剣使用をメインのダメージソースにする

しんりゅう戦の装備と道具欄は下記のようになっています。(本来は勇者は勇者の盾を装備するつもりでした。)

魔盗 戦士 勇者 盗賢
N/A N/A 破壊の鉄球 N/A
光のドレス 地獄の鎧 光の鎧 水の羽衣
ドラゴンシールド ドラゴンシールド ドラゴンシールド 魔法の盾
銀の髪飾り グレートヘルム 不幸の兜 ミスリルヘルム
ヘビメタリング なし 豪傑の腕輪 星降る腕輪
王者の剣 賢者の石 世界樹の葉 賢者の石
賢者の杖 祈りの指輪
世界樹の葉
祈りの指輪

ダメージソースの手段としてまず考えられるメラゾーマについてですが、35Tの間攻撃のための手数を取り続けると仮定しても、実は1Tあたりのダメージ期待値は116.5程度とそこまで高くなりません。(タフガイ魔法使いLv36(Lv11~19は一匹狼で成長)の賢さ成長の期待値は74.7なので、初期値を加えると最大MPは160程度になります。これを元に祈りの指輪の使用まで含めて計算すると、先述のダメージ期待値になります)。最大HPの期待値は260弱なので、耐久面でも不安が残るのがネックです。

そこで魔盗の出番です。光のドレスの恩恵によって、SFCDQ3の最強職業の本領を惜しみなく発揮することが出来ます。主なメリットは下記の通りです。

  • 守備力が高い(上記装備で守備力240程度)ので、スクルトで固めた後は賢者の石1枚で足りる場面が多くなる。
  • 王者の剣が使用できるので、毎ターンMP0で期待値89.5のダメージを与える事ができる。
  • Lv30でMP130程度が確保できるため、スクルトバイキルトでMPが枯渇することがない。

スクルトを3枚程度入れた後は、魔盗と賢者は攻撃に回り続けます。魔盗・勇者・賢者の守備力が丁度230前後に揃うので、スクルト3枚程度で一番脅威になるのしかかりのダメージを丁度賢者の石で相殺出来るようにすることが出来ます。賢者の素早さも上限に近いので、先攻をある程度期待して緊急時のみに賢者の石を使えるようになるのも良い点です。しんりゅうの行動内容のブレを含めても、勇者の攻撃力が350程度あれば安定して35T以内で撃破することが出来ます。戦士が1人だけ守備力の低く安定面でボトルネックになっていたので、地獄の鎧とグレートヘルムを装備させて少しでも守備力を上げることにしました。

こうすることでメラゾーマより必要経験値を少なくすることが出来ます。

そして満を持して挑戦したすごろくRTAでしたが、雷により瞬停し五輪の記録としてはリタイアでした。悲しすぎる...

といっても自信もあって挑んだので五輪に関係なく再走しました。第4すごろく1抜け、第5すごろくも30分程度でクリアとすごろくの運が全体的に良く5:16:26という好タイムが出ました。ちなみに現世界記録らしいです。いやホントに瞬停したの悲しすぎる...

...あまりにも悲しかったのでUPSを購入しました。今回始めて真面目にUPSを調べたのですが、SFCの瞬停を避けるためには一番高い常時インバータ給電方式にする必要があるようで、その中でも手頃なオムロンのBA100Tを購入しました。

オムロン BA100T

オムロン BA100T

  • メディア: エレクトロニクス

手頃ですが税込価格¥121,000です、いや高ぇよ...。給付金と引き換えに、今後は記録ペース中に停電になる可能性に怯えずに思う存分RTAに集中することが出来ます。やったね!!

SFCDQ3ロマリア王就任RTA

実質的にはゲーム駅伝の1次予選と同じ競技です。31,2分くらいでクリア出来た記憶があるのですが、大会最終日に記録を見ていたら簡単にメダルを狙えそうなので挑戦しました。

PS版DQ4RTA

2章と5章コナンメタル以外はほとんど理想通りの運要素で、好タイムが出ました。

ここに書きたいのはルールについてです。今回は第10回PSSWDQRTAリレーのルール準拠だったのですが、実質的には欲しい初期乱数を狙う目押しの競技に(少なくとも自分の中では)なっていました。意図的な乱数調整を制約した結果、初期乱数を狙う目押しを狙うゲームになったのでは意味がないので、ルールについてのブラッシュアップは必要そうだと今回のプレイを通して改めて実感しました。そもそも、このルールは今回のPSSWDQRTAリレーの走者の予定戦略を前提に設定されているはずで、例えばエンドール狩りが出来なくなるようなルールの文言になっているので、このルールを汎用的に適用するのも推奨出来ませんね。

PS2版DQ5TA(OT技、スティックバグ禁止)

全種目の中で2番目に真面目に準備した種目でした。

通常レギュレーションとの大きな差は増殖技が使える点になります。まずはざっと考えて、

  • 仲間加入率1/2
  • 青年期前半開始直後に加入
  • 刃のブーメラン装備可
  • キラーピアスによる高火力

という点から、スラリンをエースに添えるところまではすぐに決まりました。後半にずっと賢者の石を使う役が1人は必要になるので、これに初期ステータスが高く種投与が不要なサンチョをアサイン。あとはブオーン戦で回復出来るピエールを思考停止で採用しました。

最初のロケハンでは過剰に増殖して進めた所、クリアタイムは5時間ちょっとと想像以上に増殖技に時間がかかることがわかりました。そこで必要最低限なステータスラインを再考した上で、レベルアップによる成長値を最大限活かすために成長限界値を踏まえた種・木の実の投与をするように変更して、必要な増殖数を最低限まで減らしました。こちらも直近調査した成長限界値の調査が活躍しました。ちょうどこのあたりのタイミングで2012年五月祭でイリアスさんが挑戦していたのを発見したので、この戦略も取り入れてブラッシュアップ。再度ロケハンしたところ戦力的にOKだったので、あとは細かい点を最適化&練習して本番に臨みました。

最終的に、増殖アイテムの一覧は下記の通りになりました。

  • ちからのたねx160
    • 主人公: 最初にx11、追って適宜限界値に引っかからないように投与
    • スラリン: x124 (力255になるまで)
    • 売却: x6
  • すばやさのたねx54
    • 主人公: x18
    • スラリン: x16
    • ピエール: x20
  • いのちのきのみx110
    • 主人公: 最初にx8, グランバニア到着直にHP300になるまで投与(x24)
    • スラリン: 最初にx7, サラボナ到着前にHP300になるまで投与
    • ピエール: 最初にx8, グランバニア到着前にHP250になるまで投与(x20)
  • みずのはごろもx40
  • せかいじゅのはx8
  • エルフののみぐすりx4

全体的な感想

1位を取れなかったのは悔しいところですが、まあまあな結果は残せたのかなと思います。。DQ3の結果が全体的に悪かったのが残念かつ辛かったところですね。一方でPS作品の通常RTAは満足な結果で1位を掻っ攫えたので、そこは個人的に嬉しいところでした。

裏話になりますが、今回はちゃんとしたRTAの競技に絞って走行していました。自分はRTAプレイヤーであるのと、首飾りやレーベRTAみたいな完全運だめしの競技で勝ったとしても何も嬉しくないというのが理由です。といっても最終日は総合優勝に目がくらんでいくつか博打に手を出しましたが....

普段はプレイしないような特殊なレギュレーションを考える機会になる良い大会でした。運営の方々や見ていただいたリスナーのみなさま、ありがとうございました。

今後はPS版DQ4RTAの記録狙いをする予定です、乞うご期待!