きほんはまる?

DQRTAについていろいろ書いていきます。こっちでは最低限のアウトプットには書かれない細かい話がメインです。

PS版DQ4 ネネ転売の仕様

PS版DQ4のネネ転売のアルゴリズムについて、調査してみた結果多分分かってきたのでメモも兼ねてアウトプット。
今まで通説で「2種類以上のアイテムを売ることはない」と言われていて、1種類のアイテムを複数売却するのがセオリーだったけど、カロメさんの調査結果により、どうもそうなるとは限らないみたいなので調べてみた。ch.nicovideo.jp



1. ネネに売却に出す際に、内部で売却アイテムの種類と各個数が保存される。
  このデータ(以降在庫データ)は売却に出した順番に保存されるが、同じ種類のアイテムはまとめられ、個数が加算される。

 ※具体例
  i. 正義のそろばん, 正義のそろばん, ホーリーランス の順で売却に出した場合
     在庫データ: 正義のそろばんx2, ホーリーランスx1
  ii. 正義のそろばん, ホーリーランス, 正義のそろばん の順で売却に出した場合
     在庫データ: 正義のそろばんx2, ホーリーランスx1
  iii. iiの後、正義のそろばん2個が売却され、その後正義のそろばんを3個売却に出した場合
     在庫データ: ホーリーランスx1, 正義のそろばんx3
  iv. iiの後、正義のそろばん1個が売却され、その後正義のそろばんを2個売却に出した場合
     在庫データ: 正義のそろばんx3, ホーリーランスx1
 ※この在庫データの格納の順番が重要なので注意


2. 日が変わり、最初にネネに話しかけて売却しようとするとき、売却判定が行われる。
  (「品物を仕入れてきてくれた?」のメッセージ後「はい」選択肢)

 2.1. 1種類目のアイテムの売却判定
  2.1.1. [0,3]の一様整数乱数を引き、0以外の場合は売却される
  2.1.2. 2.1.1で売却が決まった場合、[買値*1.5, 買値*2]の一様整数乱数を引き、その結果が売値として売却される。
2.1.3. アイテムが売却された場合は、在庫データから個数を1個減らす
  2.1.3. 現在売却判定を行っているアイテムの個数文だけ2.1.1~2.1.2を繰り返す。
  2.1.4. その種類のアイテムが全て売却された場合は、在庫データからそのアイテムの種類を削除し、以降の在庫データの場所をあいた分だけ前にずらす。
 2.2. 2種類目以降のアイテム売却判定
  2.2.1. この時点での在庫アイテム種類数が1以下の場合、売却判定を終了する。
  2.2.2. この時点での在庫アイテム種類数が2以上の場合、次の種類のアイテムの売却判定を2.1と同様の手順で行う。


以上の重要な点をまとめると、こんな感じになるだろうか。

  • 在庫アイテムが1種類のみの場合は、最後まで売却判定を行う。
  • 在庫アイテムが2種類以上の場合は、在庫アイテムが1種類になるまで売却判定を行う。
  • アイテム1個の売却率は3/4。
  • 売値は買値の1.5倍~2倍。


これを踏まえてRTAのネネ転売でどう立ち回るべきかを簡単に考えてみた。

おそらく複数種類のアイテムを売りたくなるのは、転売の序盤だろう。
所持金に対して算盤購入時の端数の割合が多くなるので、出来ればその端数も転売して早く所持金を増やすのが直感的に効率はいいと思う。
ただこの場合そろばんの所持数は少ないはずなので、在庫に出した分全部売却してくれる可能性は高い。
例えば算盤2ランス1を売却に出したとして、算盤2を売却してしまうとランスは売却判定してくれないのである。
この場合は最後にお弁当を挟むことで算盤2ランス1全て売却してくれる可能性が出てくるが、次の売却で在庫の一番最初にお弁当が来てしまうので困ったことになる。難しい。

終盤の所持金が大量にある場合は、端数のお金も相対的に影響が少なくなるはずなので従来通り算盤大量購入でよいだろうか。算盤の個数が多くなる分、全て売却することはないと見て他のアイテムを売却に出してもよいが、万が一全部売れちゃった場合はこれまた困る。やっぱり難しい。